「MVP開発の費用が10万円〜800万円と幅がありすぎて、自社ケースの相場感が掴めない」。これは、MVP発注を検討する全ての方が最初にぶつかる壁です。
同じ「MVP開発」でも、開発手法・業種・機能数・依頼先によって費用は10倍以上異なります。実際、代表の見積もり査定経験でも、同一要件に対して会社間で2〜3倍の価格差が付くことは珍しくありません。相場を知らずに1社目の見積もりを鵜呑みにすると、割高な契約を結んでしまいかねません。
本記事では、公開されている各社の料金情報・補助金の公式情報と、代表がWeb制作・開発ディレクションの現場で7年にわたり見積もり・外注管理に携わった経験をもとに、MVP開発の費用相場を「開発手法別」「業種別」「依頼先別」の3軸で徹底解説します。あわせて、読了後すぐ使える費用早見表+簡易計算式(8章)で、自社ケースの概算をその場で試算できます。
費用の中心レンジは10万〜800万円。ただし大規模案件や規制業種(フィンテック・医療など)では1,500万円を超えるケースもあります。
※本記事の料金・補助金・制度情報は2026年7月時点の調査に基づきます。
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1. MVP開発の費用相場サマリー|中心レンジは10万〜800万円
まず結論から。MVP開発の費用は10万〜800万円が中心レンジで、以下の条件で決まります。大規模案件や規制業種では1,500万円を超えることもあります(詳細は3章)。
| 規模 | 期間 | 費用相場 | 該当ケース |
|---|---|---|---|
| 超小規模 | 2週間 | 10〜50万円 | LP・単機能アプリ |
| 小規模 | 1ヶ月 | 50〜200万円 | 5機能以下のノーコードMVP |
| 中規模 | 2ヶ月 | 200〜500万円 | 10機能程度のフルスタックMVP |
| 大規模 | 3ヶ月 | 500〜1,500万円 | 独自ロジック含むスクラッチMVP |
※フィンテック・医療など規制対応が必要な業種の複雑案件では2,000万円超のケースもあります(→3章のマトリクス参照)。

1-1. なぜ10倍以上の幅があるのか
費用が10倍以上変動する理由は5要素の掛け算によります:
- 開発手法(ノーコード vs スクラッチ):3〜5倍差
- 機能数(5機能 vs 20機能):2〜3倍差
- 依頼先(フリーランス vs 大手SI):3〜10倍差
- 業種(一般業種 vs 医療/金融):1.5〜3倍差
- 契約形態(請負 vs 準委任):1〜1.5倍差
これらが掛け合わされるため、同じMVPでも10倍の費用差が発生します。
2. 開発手法別の費用相場
最も費用に影響するのが開発手法の選択です。5パターンの費用相場を一覧化しました。
| 開発手法 | 期間 | 費用相場 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| ノーコード | 2週間〜1ヶ月 | 10〜150万円 | 仮説検証最優先、シンプルな機能 |
| ローコード | 1〜2ヶ月 | 100〜300万円 | 業務系・管理画面 |
| AIコーディング併用 | 2週間〜1ヶ月 | 50〜200万円 | 独自ロジックあり・期間短縮 |
| フルスクラッチ | 2〜4ヶ月 | 200〜800万円 | 独自技術・規制対応・大規模 |
| オフショア | 1〜3ヶ月 | 80〜400万円 | コスト最優先 |
2-1. 費用の内訳例(100万円ケース)
参考として、100万円の予算を組む場合の内訳目安:
- 要件定義: 20万円(20%)
- 設計: 15万円(15%)
- 実装: 40万円(40%)
- テスト: 10万円(10%)
- PMフィー: 15万円(15%)

2-2. 費用にまつわる各手法の注意点
- ノーコード: 開発費とは別に月額のツール利用料が発生します。Bubbleの場合、有料プランはStarter $29/月〜Team $349/月(年払い・Webアプリの場合。月払いはStarter $32〜Team $399。モバイルアプリ対応込みのプランは$59/月〜)。ユーザー急増時にはワークロード課金の追加コストも見込む必要があります(2026年7月時点、出典: Bubble公式料金ページ)
- AIコーディング併用: GitHubが95名の開発者を対象に行った比較実験では、GitHub Copilotを使用した群はタスク(JavaScriptでのHTTPサーバー実装)の完了が約55%高速でした(使用群は平均1時間11分、非使用群は平均2時間41分で完了。出典: GitHub公式ブログの調査記事)。シードフェーズでの当社推奨は「ノーコード×AIコーディング」ハイブリッド
- フルスクラッチ: 500万円案件の内訳目安は、要件60万/設計80万/実装250万/テスト50万/PMフィー60万
- オフショア: 日本語対応PMの人件費を必ず含む
💡 各開発手法の詳細な選び方(メリット・デメリット・向き不向き)は、ノーコードでMVP開発する方法 と AIコーディング時代のMVP開発 で解説しているので、ここでは費用の観点に絞って比較します。
2-3. 公開事例|従来開発で6ヶ月難航→ノーコードで6週間でMVPリリース(米Dividend Finance)
開発手法の選択で期間・費用がどれだけ変わるかを示す公開事例を紹介します。
💬 米国の再生可能エネルギー融資会社Dividend Financeは、創業期の2014年、従来型の開発チームで自社プラットフォームの構築を進めたものの、6ヶ月を費やして予算の大半を消化してもリリース可能なプロダクトが完成しませんでした。その後、ノーコード開発会社Airdevに切り替え、Bubbleを使ってわずか6週間でMVPをリリース。このMVPを起点に機能拡張を重ね、現在では数十億ドル規模の融資取扱高を処理するプラットフォームに成長しています(出典: Airdev公式ケーススタディ)。
従来開発で6ヶ月かけて完成しなかったものが、手法を変えたら6週間でリリースできた。開発費は人月の積み上げで決まるため、この期間差はそのまま費用差に直結します。フィンテックのような規制業種でも、MVP段階ではノーコード・ハイブリッドが有力な選択肢になる好例です。
3. 業種×手法別の費用相場マトリクス
タイトルどおりの「業種×手法」のクロス表がこちらです。主要機能5〜10個・決済/管理画面ありの標準スコープを、各手法で開発した場合の概算レンジです(公開されている各社の料金情報と代表の経験に基づく参考値です)。
3-1. 業種×手法別クロスマトリクス(概算)
| 業種\手法 | ノーコード | AIコーディング併用 | フルスクラッチ |
|---|---|---|---|
| SaaS | 30〜120万円 | 80〜200万円 | 300〜800万円 |
| マッチング | 50〜150万円 | 100〜200万円 | 400〜1,000万円※1 |
| EC | 20〜100万円 | 60〜150万円 | 250〜600万円 |
| 予約システム | 30〜100万円 | 60〜150万円 | 250〜600万円 |
| フィンテック | 150万円〜※2 | 200〜500万円 | 600〜1,500万円※1 |
- ※1 リアルタイム通信・規制対応などを含む場合、手法別の一般レンジ(スクラッチ200〜800万円)の上限を超えます。
- ※2 フィンテックのノーコード開発はKYC・セキュリティ等の規制要件が軽い場合に限定されます。要件次第ではノーコード単体は非推奨です。
- 本クロス表は「同一スコープを手法別に作った場合」の概算です。次の3-2の詳細表は「機能規模別の実績レンジ」のため、区分の意味が異なります。

3-2. 業種×機能規模別の詳細テーブル(10業種)
同じ業種でも、機能規模によって費用は変わります。以下は公開情報と代表の経験に基づく相場観です。
| 業種 | 機能最小(〜5機能) | 標準(6〜10機能) | 複雑(11機能〜) |
|---|---|---|---|
| SaaS | 30〜80万円 | 150〜400万円 | 500〜1,000万円 |
| マッチングアプリ | 50〜120万円 | 200〜500万円 | 600〜1,500万円 |
| ECサイト | 20〜60万円 | 100〜300万円 | 400〜800万円 |
| 予約システム | 30〜80万円 | 120〜300万円 | 400〜800万円 |
| SNSアプリ | 50〜150万円 | 200〜500万円 | 700〜1,500万円 |
| ヘルスケア/医療 | 100〜300万円 | 400〜800万円 | 1,000万円〜 |
| フィンテック | 150〜500万円 | 600〜1,500万円 | 2,000万円〜 |
| HRTech | 50〜150万円 | 200〜500万円 | 700〜1,500万円 |
| 業務効率化 | 20〜80万円 | 100〜300万円 | 400〜800万円 |
| EdTech | 50〜150万円 | 200〜500万円 | 600〜1,500万円 |
3-3. 業種別の費用が上下する主な理由
- ヘルスケア/フィンテックが高いのは、規制対応(薬機法、資金決済法など)で追加工数が発生するため
- ECサイトが低いのは、Shopify、BASE等の既存基盤で機能の大部分が代替できるため
- マッチング/SNSは、アルゴリズムやリアルタイム通信の実装で工数増
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4. 依頼先別の費用相場

4-1. フリーランス:10〜100万円
- メリット: 低コスト、コミュニケーション直接
- デメリット: 属人性リスク、体調不良で停止、契約管理煩雑
- 推奨ケース: 予算50万円以下、要件が明確
4-2. 中小受託会社(社員10-50名規模):100〜500万円
- メリット: 柔軟性、コスト対効果、担当PMとの距離が近い
- デメリット: リソース制約、スケール時の増員に限界
- 推奨ケース: 予算100〜500万円、MVPの主戦場
4-3. 大手SI・システムインテグレータ:500万〜数千万円
- メリット: 品質保証、大規模プロジェクトのノウハウ
- デメリット: 意思決定が遅い、費用が高い、MVP的な小回りは苦手
- 推奨ケース: 大企業の新規事業、規制対応が必要
4-4. オフショア:80〜400万円
- メリット: 国内比40〜60%削減
- デメリット: 日本語対応PMが必須、時差リスク
- 推奨ケース: 明確な仕様書、コスト最優先
💡 依頼先候補の具体的な会社リストと選び方は MVP開発会社おすすめ20選 を参照してください。
5. 費用の内訳と見積書サンプル|見積書のどこを見るべきか
見積書は内訳の透明性が命です。以下6項目に分かれているか確認してください。
5-1. 要件定義費(全体の10-15%)
- ヒアリング、業務フロー整理、ユースケース定義
- 注意: この工程を省く会社は要注意。丸投げしがちで後々トラブルに
5-2. 設計費(全体の15-20%)
- 画面設計、DB設計、API設計、インフラ設計
- 注意: 「設計は含まない」表記は避ける
5-3. 開発費(全体の40-50%)
- フロントエンド、バックエンド、インフラ構築
- 注意: 人月単価が公開されているか確認。国内相場は60〜120万円/人月です
- ※単価レンジは公開されている開発会社の料金情報と、代表が制作・開発ディレクションの実務で見てきた見積もりの分布に基づく参考値です
5-4. テスト費(全体の10-15%)
- 単体テスト、結合テスト、受け入れテスト
- 注意: 「テストは含まない」は絶対避ける
5-5. 運用保守費(月額)
- 障害対応、軽微な改修、監視
- 相場: 開発費の10-15%/月(開発費100〜200万円のMVPなら月額10〜30万円程度。詳細は6章)
5-6. PMフィー(全体の10-15%)
- プロジェクトマネジメント、進捗管理、報告
- 注意: 「PMフィーは無料」は逆に警戒。品質担保が難しい
5-7. 見積書サンプル|人月×単価の明細例
実際の見積書は、以下のように「工程×工数(人月)×単価」の明細で構成されているのが健全な形です。SaaS型MVP(標準スコープ・人月単価80万円)の例:
| 項目 | 工数 | 人月単価 | 金額 | 全体比 |
|---|---|---|---|---|
| 要件定義 | 0.5人月 | 80万円 | 40万円 | 12.5% |
| 設計(画面・DB・API) | 0.6人月 | 80万円 | 48万円 | 15% |
| 実装(フロント・バック) | 1.8人月 | 80万円 | 144万円 | 45% |
| テスト | 0.5人月 | 80万円 | 40万円 | 12.5% |
| PMフィー | 0.6人月 | 80万円 | 48万円 | 15% |
| 合計 | 4.0人月 | ― | 320万円 | 100% |
※運用保守費(月額)は別途見積もりが一般的です。
この明細のように、各工程の工数と単価が分解されていれば、相見積もり時に「どの工程が高いのか」を比較できます。「開発一式 320万円」のような一式表記の見積書は、比較も交渉もできないため要注意です。

見積もりが安すぎる時のチェックポイント:
– テスト工程が抜けていないか
– 保守費が別途高額に設定されていないか
– 想定外作業の追加費用ルールが不透明でないか
6. ランニングコスト|初期費用だけでは終わらない
MVPは「作って終わり」ではありません。初期費用(開発費)とは別に、公開後は月額のランニングコストが発生します。予算計画は「初期費用+12ヶ月分の運用費」で立てるのが安全です。
| 費目 | ノーコードMVP | スクラッチMVP |
|---|---|---|
| ツール/インフラ利用料 | Bubble等のプラン料金 $29〜399/月+従量課金(2026年7月時点) | クラウド費用(AWS等)月1〜10万円目安 |
| 保守運用費 | 0〜10万円/月(自社運用も可能) | 開発費の10-15%/月(公開後3ヶ月は契約推奨) |
| 外部サービス手数料 | 決済手数料(Stripe等は決済額の数%)、メール配信・通知サービスの従量課金 | 同左 |
総所有コスト(TCO)の計算例: 初期費用180万円のノーコードMVPで、月額運用費が5万円の場合、初年度TCOは 180万円 + 5万円×12ヶ月 = 240万円。見積もり比較は初期費用だけでなく、この初年度TCOベースで行うのがおすすめです。

7. MVP開発費用を抑える5つの方法【補助金で実質負担は最大75%減】
同じ機能・同じ品質でも、以下の方法で大幅にコストを削減できます。なお見出しの「最大75%減」は、小規模事業者持続化補助金の賃金引上げ特例(赤字事業者は補助率3/4)が適用できた場合の補助率上限が根拠です。すべてのケースで75%になるわけではありません。

7-1. ノーコード×AIコーディングの併用(30-50%削減)
- 定型的な機能はノーコード、独自ロジックはAIコーディング
- 期間短縮による人月削減効果が大きい(2-3の公開事例では、従来開発で6ヶ月難航したプロダクトを6週間でMVPリリース)
7-2. 補助金の活用(補助率1/2〜2/3、特例適用で最大3/4)
※以下は2026年度(令和8年度)・2026年7月時点の情報です。補助金制度は毎年改定されるため、申請前に必ず各公式サイトで最新の公募要領を確認してください。
| 制度 | 補助上限額 | 補助率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)通常枠 | 450万円 | 1/2以内(最低賃金近傍の雇用が多い事業者は2/3以内) | ITツール導入が対象。2026年3月30日受付開始 |
| ものづくり補助金(製品・サービス高付加価値化枠) | 750万〜2,500万円(従業員数による) | 1/2(小規模事業者等は2/3) | 革新的な製品・サービス開発が対象 |
| 小規模事業者持続化補助金(一般型通常枠) | 50万円(インボイス特例・賃金引上げ特例の適用で最大250万円) | 2/3(賃金引上げ特例の赤字事業者は3/4) | 第20回公募は2026年11月5日受付開始予定 |
| 中小企業新事業進出補助金 | 2,500万〜7,000万円(従業員数による) | 1/2 | 新規事業への進出が対象 |
注意: かつてMVP開発でも活用例が多かった事業再構築補助金は、第13回公募(2025年3月締切)をもって新規申請の受付を終了しています(出典: 事業再構築補助金 公式サイト)。同補助金を前提に検討していた方は、後継の中小企業新事業進出補助金を確認してください。
7-3. 機能を本当に最小に絞る(30-50%削減)
- Must機能以外を切り、手動運用や既存ツール(Google Forms/Slackなど)で代替
- 機能の絞り込み手順(MoSCoW法の使い方)は MVP開発の進め方|5ステップ完全ガイド を参照
7-4. スプリント数を限定する(20-30%削減)
- 「MVPは3スプリント(6週間)で終わらせる」と最初に宣言
- スコープクリープを防ぐ
7-5. 既存OSSやAPIの活用(10-30%削減)
- 認証: Firebase Authentication、Auth0
- 決済: Stripe、Square
- 通知: SendGrid、Twilio
- 「作らない選択」を積極的に採用
7-6. 制度上の試算例|補助率2/3なら総開発費320万円→実質負担約107万円
💬 制度上の試算例(実際の案件事例ではありません): 例えば総開発費320万円のMVP開発で補助率2/3が適用できた場合、320万円×2/3=約213万円が補助され、実質負担は約107万円になる計算です。補助率1/2の場合は160万円が補助され、実質負担は160万円となります。
※2026年度のデジタル化・AI導入補助金2026 通常枠の補助率は原則1/2以内(最低賃金近傍の雇用が多い事業者は2/3以内)です。また、補助対象は事務局に登録されたITツールの導入経費に限られるなど要件があるため、フルスクラッチのMVP開発費がそのまま全額対象になるとは限りません。申請前に必ず公募要領で対象経費を確認してください(出典: デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠)。
補助金の対象要件・申請手順の詳細は MVP開発の補助金活用ガイド を参照。
8. 【シミュレーション】早見表+簡易計算式で概算を出す
このセクションの早見表と計算式で、自社ケースの概算費用をその場で試算できます。
8-1. 費用早見表(基本料金+加算方式)
簡易計算式:
概算費用 = 基本料金(手法別) + 機能加算 × 機能数 + 決済オプション + 管理画面オプション
| 項目 | ノーコード | AIコーディング併用 | フルスクラッチ |
|---|---|---|---|
| 基本料金(認証・基本UI含む) | 30万円 | 60万円 | 150万円 |
| 機能加算(1機能あたり) | 5万円 | 10万円 | 25万円 |
| 決済機能オプション | 10万円 | 15万円 | 40万円 |
| 管理画面オプション | 10万円 | 20万円 | 50万円 |
- ※公開情報と代表の経験に基づく概算の参考値です。正式見積もりに代わるものではありません。
- ※フィンテック・医療など規制業種は、規制対応工数により上記の1.5〜3倍を見込んでください(1-1の業種係数)。
8-2. 計算例|3業種でやってみる
例1: SaaS(AIコーディング併用・主要8機能・決済あり・管理画面あり)
60万円 + 10万円×8 + 15万円 + 20万円 = 概算175万円
(3-1のクロス表「SaaS×AI併用: 80〜200万円」のレンジ内)
例2: マッチング(ノーコード・主要7機能・決済あり・管理画面あり)
30万円 + 5万円×7 + 10万円 + 10万円 = 概算85万円
(クロス表「マッチング×ノーコード: 50〜150万円」のレンジ内)
例3: 予約システム(ノーコード・主要5機能・決済あり・管理画面なし)
30万円 + 5万円×5 + 10万円 = 概算65万円
(クロス表「予約×ノーコード: 30〜100万円」のレンジ内)
8-3. 費用シミュレータ|5つの質問で概算を即時表示
以下の質問に答えると、8-1の計算式に基づいて概算費用と期間目安を即時表示する費用シミュレータを公開しています。
- Q1: 業種(SaaS / マッチング / EC / 予約 / SNS / ヘルスケア / フィンテック / HRTech / 業務効率化 / EdTech)
- Q2: 開発手法(ノーコード / AIコーディング併用 / フルスクラッチ / お任せ)
- Q3: 主要機能数(3〜25個)
- Q4: 決済機能の有無
- Q5: 管理画面の有無
9. MVP開発費用に関するFAQ
Q1. 相見積もりは何社取るべき?
A. 最低3社、多くて5社まで。それ以上は判断が煩雑になり、意思決定が遅れます。
Q2. 見積もりが安すぎる会社は避けるべき?
A. 内訳を確認してください。テスト・保守が別途高額、追加費用ルールが不透明などが典型的な”安すぎ”パターンです(5-7の見積書サンプルと見比べるのが有効です)。
Q3. 補助金は本当に使えますか?
A. 対象事業者・対象経費の要件を満たせば使えます。ただし2026年度はIT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金2026」に再編されるなど、制度・要件は毎年変わります。申請前に必ず公式サイトで最新の公募要領を確認してください(7-2参照)。
Q4. 契約後の追加費用は発生しませんか?
A. 準委任契約では機能追加=追加費用が発生します。請負契約なら発注時のスコープ内は追加なし。ただしスコープ外は追加見積もりです。
Q5. 保守費用は必ず契約すべき?
A. 公開後3ヶ月は保守契約を推奨します。障害・軽微改修の対応で月額10〜30万円が相場です。
Q6. 個人フリーランスに依頼するのは安全?
A. スキルは高いことが多いですが、属人性リスク(体調不良で停止)は認識しておくべきです。契約時にリスク分担を明記しましょう。
Q7. 中小と大手、どちらが安心?
A. MVPフェーズなら中小受託会社がフィットします。大手はMVPの小回りに向かないケースが多いです。具体的な会社選びは MVP開発会社おすすめ20選 を参考にしてください。
Q8. 公開後のランニングコストは月いくらかかりますか?
A. ノーコードならツール利用料+保守で月数万円〜、スクラッチならインフラ費+保守(開発費の10-15%/月)が目安です。初年度は「初期費用+運用費12ヶ月分」の総所有コストで予算を組んでください(6章参照)。
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まとめ|MVP開発費用を最適化する3つの原則
- 開発手法は目的で選ぶ:仮説検証が目的なら、まずノーコード×AIコーディングのハイブリッドを検討(2-3の公開事例では、従来開発で6ヶ月難航したMVPを6週間でリリース)
- 見積もりは内訳の透明性を最優先:人月×単価の明細(5-7のサンプル参照)がない一式表記は要注意。判断はランニングコスト込みの初年度TCOで
- 補助金・機能絞込・既存API活用で実質負担を圧縮:補助率は原則1/2〜2/3、特例適用時は最大3/4(制度は毎年改定・要最新確認)
MVP開発は「安い=良い」でも「高い=良い」でもありません。何より大切なのは、自社の仮説を最速で検証できる価格帯を選ぶことです。他社がどんな検証をいくらで実現したかは MVP開発の成功事例30選 も参考になります。
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この記事を書いた人

ゆう|合同会社Scoop 代表
Web制作ディレクション7年・マーケティング支援6年。制作・開発プロジェクトの見積もり・外注管理に携わり、集客から成約までを一貫して設計してきた。近年はRailsとClaude Codeを活用したAI駆動開発(3年)に注力。本記事の費用レンジは、公開されている料金情報・補助金公式情報と、この実務経験に基づいています。
監修: 合同会社Scoop 代表 ゆう
参考文献・出典(2026年7月閲覧)
- デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠|サービスデザイン推進協議会・中小機構
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 総合サイト
- 小規模事業者持続化補助金〈一般型〉(商工会議所地区)
- 事業再構築補助金 公式サイト(新規公募終了の告知)
- 中小企業庁「新事業進出補助金 第3回公募要領の公開について」
- Bubble Pricing(公式料金ページ)
- Airdev “Dividend Finance Scales No-Code Loan Platform”(公式ケーススタディ)
- GitHub Blog “Research: quantifying GitHub Copilot’s impact on developer productivity and happiness”


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