Claude CodeでMVP開発する方法|AI駆動で運営する当メディアの実践

ノーコード・AI開発

Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIコーディングエージェントです。この記事が他の解説記事と違うのは、書いている当メディア自身が、Claude Codeで運営されていることです。記事の執筆も、図解の生成も、WordPressへの入稿も、Claude Codeとの対話で進めています。つまりこれは「調べて書いた記事」ではなく、毎日使っている道具の使用レポートです。

本記事では、Claude Codeの概要とできることを整理した上で、当メディアの運営経験から導いた活用の3レベル(補助輪→ペア→委任)と、MVP開発に適用する実践フローを解説します。

※ツールの仕様・提供形態は変化が速い領域です。本記事は2026年7月時点の情報に基づきます。最新は公式ドキュメントを確認してください。

📥 無料配布中:作る前の整理に使える「MVP開発 5ステップワークシート」
ワークシートを無料ダウンロード



1. Claude Codeとは|他のAIツールと何が違うか

Claude Codeは、AIモデル「Claude」を開発したAnthropic社自身が提供するコーディングエージェントです。チャット型のAIとの最大の違いは、コードの断片を「提案」するのではなく、実際に手を動かして「作業を完了」させることです。ファイルの作成・編集、コマンドの実行、エラーの確認と修正といった、人間の開発者がやる一連の作業を、対話で指示するだけで自律的に進めます。

Claude Codeの提供形態とできること

提供形態(2026年7月時点)は、ターミナルで動くCLI版のほか、デスクトップアプリ(Mac/Windows)、Webアプリ、VS CodeやJetBrainsのIDE拡張があります。「ターミナル=エンジニア専用」というイメージがありますが、デスクトップ版・Web版の登場で非エンジニアの入り口は大きく広がりました。

チャット型AI(ChatGPTやブラウザ版Claude)との違いを一言で言えば、「答えを返す」か「仕事を終わらせる」かです。チャット型はコードを提示してくれますが、それを自分のファイルに貼り、実行し、エラーを貼り戻すのは人間の仕事です。Claude Codeはその往復ごと引き受けます。バイブコーディングという開発スタイルを最も純粋に体現しているツールの一つです。

💬 当メディア制作の現場から(一次情報)

当メディアの制作では、Claude Codeに「記事を書いて、図解を作って、入稿して」と指示すると、記事の下書き生成→図解画像のコード生成と実行→WordPressへの登録→リンク切れの検証までが一連の流れで進みます。印象的なのは、途中でエラーが出たとき、自分で気づいて自分で直すことです。「実行→失敗→原因を読む→修正→再実行」というプログラマの試行錯誤を、目の前で(勝手に)やってくれる。ここがコード片を返すだけのチャット型との決定的な体験差でした。


2. 活用の3レベル|補助輪→ペア→委任

「Claude Codeで何ができるか」は、どこまで任せるかで答えが変わります。当メディアでは運営経験から、活用度を3レベルに整理しています(当メディアの整理)。

Claude Code活用の3レベル 補助輪・ペア・委任

レベル1: 補助輪|「わからない」を潰す

コードやエラーの意味を聞く、小さな修正を頼む、という使い方です。従来のチャット型AIと近い使い方ですが、実ファイルを直接読んでくれるため「コードをコピペして質問する」手間がありません。プログラミング未経験者はここから始めるのが安全です。壊れても影響が小さい範囲(文言修正・スタイル調整)で、AIとの共同作業の感覚を掴みます。

レベル2: ペア|機能単位で任せて、動作を確認する

「ログイン機能を作って」「この画面に検索を足して」と機能単位で依頼し、できたものを自分で動かして確認する使い方です。MVP開発の中心はこのレベルです。1機能1対話の原則がそのまま使えます。人間の仕事は要件を言葉にすることと、結果を確認して次の指示を出すこと。

レベル3: 委任|手順ごと預けて、結果を検収する

定型化した一連の作業(生成→検証→登録→確認)をまるごと任せ、人間は最後の検収だけ行う使い方です。当メディアの記事制作はこのレベルで回っています。ただしレベル3が成立するのは、任せる手順自体を人間が一度設計し、検証のしくみを仕込んだ後です。いきなり委任から始めると「全部信じる」アンチパターンに直行します。

重要なのは、レベルを順に上がることです。 補助輪で道具の癖を知り、ペアで要件の言語化に慣れ、検証のしくみを整えてから委任する。当メディアもこの順序を踏みました。


3. MVP開発の実践フロー

Claude CodeでMVPを作る流れは、バイブコーディングの3フェーズ(準備3割・対話4割・検証3割)がそのまま当てはまります。ここではClaude Codeならではのポイントに絞って補足します。

Claude CodeによるMVP開発の実践フロー

STEP1: 要件メモを「ファイルとして」置く

要件メモ(A4半分)を、口頭で伝えるのではなくプロジェクト内にテキストファイルとして置くのがClaude Code流です。Claude Codeはプロジェクト内のファイルを読めるため、「要件メモを読んで作って」で文脈がぶれずに伝わります。セッションをまたいでも同じメモを参照させられるので、仕様の正本として機能するわけです。

STEP2: 骨組み→1機能ずつ肉付け

最初に「画面遷移だけの骨組み」を作らせ、動くことを確認してから1機能ずつ足していきます。Claude Codeは複数ファイルにまたがる変更も一度にこなすため、つい大きな指示を出したくなりますが、確認の粒度は人間の理解速度に合わせるのが結果的に速い、というのが運営実感です。

STEP3: 動作確認は必ず自分の手で

各機能の完成ごとに、自分でブラウザを触って確認します。Claude Codeは自分でもテストを実行できますが、「テストが通った」と「ユーザーとして使える」は別物です。「完成した気」公開のアンチパターンを避ける最大の防御は、作り手自身の手触り確認です。

STEP4: 公開前の線引き判断

検証物ならそのまま公開へ、他人のデータを預かるものならレビューを挟む。この線引きはツールが何であっても変わりません。公開後は計測を仕込んで数字を取るところまでがMVP開発です。


4. 委任するときの指示の書き方

レベル2〜3で成果を分けるのは、指示(プロンプト)の書き方です。当メディアの運営で固まったコツを3つに絞ります(当メディアの整理)。

  1. 「何を」だけでなく「なぜ」を添える: 「検索機能を作って」より「ユーザーが目当ての店を3秒で見つけられるように、店名で絞り込める検索を作って」。目的が伝わると、AIは細部の判断(空欄時の挙動、並び順など)を目的に沿って自分で埋めてくれます
  2. 禁止事項を先に言う: 「既存のデータ構造は変えない」「決済機能はまだ作らない」。AIは頼んだこと以上に気を利かせることがあるため、やらないことの明示が手戻りを防ぎます。要件メモの「やらないこと」欄がここでも効きます
  3. 確認方法をセットで指定する: 「作ったら、トップページから注文完了までを一通り操作して、エラーが出ないことを確認して」。作業と検証をセットで頼むと、「動くはず」ではなく「動いた」が返ってきます

💬 当メディア制作の現場から(一次情報)

当メディアの入稿作業は、最初は人間が10個近い手順を毎回指示していました。今は手順自体をスクリプト化してもらい、「この記事を入稿して」の一言で、図解アップロード→本文変換→登録→リンク検証まで走ります。学びは、「繰り返す作業は、作業を頼むのではなく、作業のしくみ化を頼む」こと。2回同じ指示をしたら、3回目は「これを毎回できるように仕組みにして」と頼む。Claude Codeはコードが書けるからこそ、この頼み方ができます。


5. 当メディアの実運用|何をどこまで任せているか

参考として、当メディアがClaude Codeに任せている範囲と、人間に残している範囲を公開します。

  • 任せている: 記事下書きの執筆、図解画像の生成(コード生成→実行)、WordPressへの入稿、内部リンクの検証、出典URLの生存確認、Gitでのバージョン管理
  • 人間に残している: 何を書くか(戦略・企画)、公開前の最終確認(内容の正しさ・トーン)、出典の中身の妥当性判断、事業に関わる意思決定

うまくいかなかったことも隠しません。 委任レベルに上げる過程で、実際に次のような失敗がありました(いずれも当メディアの運営ログからの一次情報です)。

  • 出典URLの推測ミス: 委任を始めた初期、AIが「それらしいURL」を出典として記事に書いたことがありました。URLの形式は正しそうに見えても、開いてみると別のページだった。以来、「出典URLは実際に開いて内容を確認してから書く」を運用ルールに明文化しました。検証工程を仕込んでから委任する、という順序の重要性を体感した出来事です
  • 図解の文字あふれ: 自動生成した図解画像で、日本語テキストが枠からはみ出すことが繰り返し起きました。コード上は「正常終了」なので、AI自身は失敗に気づきません。現在も生成後の全数目視チェックだけは人間の工程として残しています
  • 気の利かせすぎ: 「リンクを直して」と頼んだら、頼んでいない箇所の表現まで「改善」されていたことがあります。前述の「禁止事項を先に言う」というコツは、この経験から生まれた運用です

分担の考え方はシンプルで、「手順化できる作業はAIへ、判断は人間に」です。これはMVP開発でも同じで、実装と検証の作業はClaude Codeに任せられますが、「何を検証するか」「この結果をどう解釈するか」という検証の設計と判断は最後まで人間の仕事です。

🤝 MVP開発をAIと進めたい方へ:Claude Codeを実運用している経験から、自作の進め方・外注との組み合わせ方を無料で壁打ちできます
MVP開発 無料相談はこちら


6. 向いているケース・向かないケース

向いているケース

  • Webアプリ・業務ツールのMVP: 標準的なWeb技術の組み合わせはClaude Codeの得意領域(AIの得意・不得意)
  • 繰り返し作業の自動化: 当メディアの入稿フローのように、手順化できる作業のしくみ化
  • 既存コードの理解と改修: 「このプロジェクトはどういう作りか説明して」から入れるため、引き継いだコードの改修にも強い

向かないケース

  • 要件が自分の中で曖昧なまま: ツールがどれだけ優秀でも、要件の言語化を代行はできません。まず検証したい仮説の整理から
  • 本番システムの品質保証まで任せたい: 線引きの原則はClaude Codeでも同じです。他人のデータを預かるものはレビューを
  • 開発の主戦場がネイティブアプリの特殊領域: 不可能ではありませんが、前例の薄い領域ほど人間の設計関与が増えます

7. Claude CodeのMVP開発に関するFAQ

Q1. プログラミング未経験でも使えますか?

使えます。特にデスクトップ版・Web版は非エンジニアの入り口として現実的です。ただし「使える」と「安全に公開できる」は別問題です。活用の3レベルを順に上がり、公開の線引きは守ってください。

Q2. 料金はどうなっていますか?

Claudeの有料プランまたはAPI利用で使えます。プラン体系・価格は変動があるため、公式サイトで最新を確認してください。費用の考え方自体はバイブコーディング開発の費用で解説した通り、ツール実費よりも自分の時間コストが本体です。

Q3. 他のAIコーディングツール(Cursorなど)とどちらを選ぶべきですか?

作業を委任したいならClaude Codeのようなエージェント型、コードを自分で書きながら補完してほしいならエディタ型、が大枠の目安です。ツール比較の詳細はノーコード・AI開発ツール比較を参照してください。

Q4. どのくらいの規模まで作れますか?

検証用のMVP(数画面のWebアプリ)なら十分実用域です。当メディア自身、記事管理・図解生成・入稿の一連のシステムをClaude Codeとの対話だけで構築・運用しています。一方、規模が大きくなるほど「動くけど直せない」リスクが増すため、本格展開時は設計レビューを挟むことを推奨します。

Q5. セキュリティは大丈夫ですか?

ツール側の安全機構(実行前の確認など)はありますが、生成物の安全性の最終責任は使用者にあります。認証・決済・個人情報を扱うMVPは、公開前に専門家のレビューを挟んでください(ハイブリッド型の出番です)。

Q6. 学習にどのくらいかかりますか?

レベル1(補助輪)はその日から使えます。レベル2(ペア)で成果を出すには、ツールの学習というより要件を言葉にする練習が本体で、数週間の実践が目安です。これはバイブコーディング一般の習熟と同じです。

📥 まず要件の整理から始める方へ
MVP開発 5ステップワークシートを無料ダウンロード


まとめ

  • Claude Codeは「答えを返す」ではなく「仕事を終わらせる」AIコーディングエージェント。CLI・デスクトップ・Web・IDE拡張で使える
  • 活用は3レベル(補助輪→ペア→委任)を順に。いきなり委任は「全部信じる」アンチパターンに直行する
  • MVP開発は要件メモをファイルとして置く→骨組み→1機能ずつ→自分の手で動作確認→線引き判断
  • 指示のコツは「なぜ」を添える・禁止事項を先に言う・確認方法をセットで指定する。繰り返す作業は「しくみ化」を頼む
  • 分担の原則は「手順化できる作業はAIへ、判断は人間に」: 検証の設計と解釈は最後まで人間の仕事

バイブコーディング全般の進め方は実践手順の記事を、失敗の型は失敗と限界の記事を参照してください。

🤝 MVP開発 無料相談:AI活用の進め方から外注との組み合わせまで、実運用の経験から無料で壁打ちできます
無料相談はこちら


この記事を書いた人

合同会社Scoop 代表 ゆう

執筆・監修: 合同会社Scoop 代表 ゆう

Web制作ディレクション7年・マーケティング支援6年で、集客から成約までを一貫して設計。近年はRailsとClaude Codeを活用したAI駆動開発(3年)に注力し、MVP開発とマーケティングを掛け合わせた事業支援を得意とする。建物管理・アート・人材など幅広い業界の実務に携わる。

参考文献・出典(2026年7月閲覧)

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました